スプレードライとは?

液体を霧状にして

熱風で短時間に乾燥させ

球状の粒子を得る

技術です。スプレードライヤーが装置名です。 日本語では「噴霧乾燥」と言われます。 似たような言葉で「フリーズドライ」というものがありますが、こちらは原料を 凍結してそれを粉砕し、真空状態で昇華(固体から直接気体に)させます。

「液体を霧状にして」・・・微粒化

微粒化にはいくつかの方法があります。

ディスク式(ロータリーアトマイザー式)

毎分8000~24000回転で高速回転するディスクに液体を送り、遠心力で飛び散らせ微粒化します。
得られる粒子径は、10~150ミクロン程度です。
★弊社のスプレードライヤーはすべてこの方式です

加圧ノズル式

液体に圧力をかけ、ノズルの先から液体を勢いよく飛ばし微粒化します。
一般的に、ディスク式よりも大きな粒子(150ミクロン以上)を得る方式です。

二流体ノズル式

液体と圧縮空気を別に取り入れ、ノズル出口で合わさったときに空気の勢いで液体を微粒化します。
もっとも小さい粒子径を得ることができる方式で、数ミクロン程度の粒子を回収することができます。

「熱風で短時間に乾燥させ」・・・熱による変質を最小限に

微粒化した液滴は表面積が非常に大きくなり、また一粒の粒子が非常に小さいため、熱風に当たると数秒~数十秒で乾燥します。

「球状の粒子を得る」

微粒化された液滴は表面張力により、写真のように真球状に丸くなります。
(弊社製造セラミックス粒子、光学顕微鏡100倍)

ページトップに戻る